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勧誘電話・営業電話を断るには

電話応対のマナーというと、電話を下さったお客様に対するマナーばかりが優先になりますが、忘れてはいけないのは「勧誘・営業電話をお断りするマナー」も重要です。

明るく・丁寧に・性格に対応するよりも、卒なく勧誘・営業電話を断ることのほうが難しいでしょう。電話を下さる方も「勧誘したい」「営業したい」というアグレッシブなモードで電話をかけてきますから、なかなかこちらのいうことを聞いてくれないものです。よくありがちなことは、面倒になって、ぶっきらぼうに対応してしまうということです。

「こんなに断っているのに・・」と思うのも理解できますが、ぶっきらぼうな対応は厳禁です。丁寧な上にも丁寧に、しかし、先方に割り込む余地を与えないほどに毅然と断ることが必要です。

どんなに不要だと思っても、迷惑に思っても、ぶっきらぼうに断るなどというのは接客サービスのプロとして失格です。そのような対応をしては、めぐりめぐって不評が世間に広がるかもしれません。勧誘や営業の電話をしてくる人も、ときと場合が違えば、お客様になるのですから。

あなたが曖昧な対応をすると、先方は「もう一押しで・・」というような不要の希望を持ってしまいます。その場のしのぎにはなりますが、今後何回も営業電話がかかってくるという禍根を残してしまいます。

「現在、弊社では必要ありません。必要なときはこちらからご連絡差し上げます」というのが一般的な断りの文句でしょう。

営業の方は世間話などについて話を長引かせようとするでしょう。もし、しつこく電話を長引かせるのであれば、「申し訳ございません。失礼致します」と毅然と電話を切りましょう。

丁寧に対応し、ちゃんと断りの意思を伝えているのに何度もかかってくるのであれば、上司に報告しましょう。

接客業ではポジティブ表現が基本となっていますが、電話応対での断りの場面では、否定的な表現を丁寧に表すのが基本となります。「できません」は「いたしかねます」、「いりません」は「必要ございません」「必要があれば、こちらかご連絡差し上げます」となります。